室蘭工業高校電気科3年の佐竹大樹さん(17)が、消防法で規定したガソリンなどの危険物の取り扱いに必要な国家資格「危険物取扱者」乙種の全6類を1、2年生の2年間で取得した。
佐竹さんは、1年生のとき、ガソリンなど引火性液体の試験4類に合格したのを皮切りに、自主学習を重ね、6類とも1回で合格した。危険物の特性はインターネットで調べてはメモ帳に書き出し、コツコツと覚えた。過去の出題を解いて試験に臨んできた。「親に受験費用を出してもらっている。合格しなければならない一心でした」 6類は、それぞれ扱うことができる危険物が異なる。1類は、除草剤などに使われる塩素酸ナトリウムなど酸化性の固体。4類は、ガソリンや灯油などの引火性液体。関連職種に役立つ。ただ、乙種の入門とされる4類でも合格率は全体で約4割の難関。乙種全6類の取得は、上位の危険物取扱者甲種と同等の難易度となる。 自宅がある登別市から自転車とJR、徒歩で毎日、片道1時間をかけて通学している。高校ではバドミントン部に所属。試験勉強できる時間は限られ、夜遅くまで勉強したという。電気科の寺島賢紀教諭は「目標を自分で定めて成し遂げるのは大人でも難しい。意識の高さに感心する」と評価する。 目下の目標は、第1種電気工事士の取得。そして電気関係の事業者への就職。「さらに努力を積み重ねて結果を出したい」と意気込んだ。(野村英史)【写真=努力を重ねて乙種全6類に合格した証の表彰状を手にする佐竹さん】
6月1日(月)~2日(火),小樽工業高校にて開催された第15回高校生ものづくりコンテスト北海道ブロック大会電気工事部門において,電気科3年中井夢が優良賞を受賞した。
電気工事部門への女子の出場は初めて。